PROFUNDI THE OMEGA RISING

PROFUNDI(プロファンディ)
THE OMEGA RISING / 2006年 / 76点

スウェーデン出身のメロディアスブラックメタルバンドNAGLFAR(ナグルファー)でボーカルを務めていたイェンス・ライデンによる一人ブラックメタルプロジェクトの1枚目です。彼が全ての楽器を演奏し、更にプロデュース・ミックス・マスタリング・ジャケットデザインもしたらしく、ある意味、究極の同人アルバムと言えるかも。

さて、NAGLFARを聞いてきた人ならば、みんな彼の格好良いデスボイスが好きだったはず。また、作品的にも彼が在籍した頃が最も評価が高く(特に3枚目の「SHEOL」)、その彼が独立(?)してアルバムを出したとあらば、聞かないという選択肢はありません。

音楽性としてはNAGLFARと同じく、DISSECTIONをお手本としたメロディアスなブラックメタルです。最大の特徴はNAGLFARの上を行く凄まじい疾走感で、半分以上の曲が大爆走。そんな爆走に乗せるように激情に満ちたメロディがぶちまけられており、パッと聞くととても気持ちの良いアルバムだと思います。イェンス・ライデンの吠えるデスボイスの格好良さもまったく変わっていません。

ただ、ジックリ腰を据えて聞いてみると、ちょっとメロディが弱いかなと感じました。疾風のごとき勢いと、ちょっと聞き取りにくいジャリジャリとしたサウンドで誤魔化してる気がするんですよね。やっぱり「SHEOL」の方が格段に質は上だと感じました。

お気に入りは「Split-Tongued」。本作中最もメロディアスだと感じた1曲。これくらいの抒情性が他の曲にも欲しかったな。

ハッキリ言えば満足できる作品ではなかったですが、イェンスがこういう作品を作ってくれた事自体が嬉しかったですね。
ちなみに、この記事を書いてるのは2023年。本作が発売されてから17年も経ってるわけですが、未だに2枚目が出ていません。やっぱり自然消滅したんかな……。