RAGE WINGS OF RAGE

RAGE(レイジ)
WINGS OF RAGE / 2020年 / 85点

ドイツ出身のパワーメタルバンド、23枚目のアルバムです。

1984年に結成、時流に流される事無く、30年以上「ロード・オブ・ヘヴィメタル」を突き進んでいるベテランバンドです。
ただ、リーダーのピーター "ピーヴィー" ワグナー以外のメンバーが非常に流動的で安定しないのが難点。個人的にはヴィクター・スモールスキ(Gt)とマイク・テラーナ(Dr)が在籍していた1999~2006年頃が絶頂期だと思っているんですが、はてさて本作はどうでしょうか?

ふむ、ここ最近のスタイルを踏襲した、気をてらわない王道のヘヴィメタルですね。メタルらしいエッジの効いたリフ、アグレッシブなリズム、それでいながらキャッチーな歌メロ、流麗なソロと、ヘヴィメタルに求めらているモノを極めてハイレベルで満たしていると思います。30年以上、正確には36年も活動しているのに、こんなに若々しい楽曲が作れるなんて素直に凄いと思います。
一方で「A Nameless Grave」のようなオーケストラサウンドを取り入れたバラードも配置するなど、小憎らしい小技も効いています。

よくよく聞けば個性的とは言えないオーソドックスなスタイルなのに、すぐにRAGEの曲だと分かるのは、やはりピーター "ピーヴィー" ワグナーの適度にしゃがれた特徴的な声のお陰。決して幅の広い声域ではないものの、そんな声域に合った楽曲を用意できるのも上手だなと思います。
捨て曲もほとんど無く、総じて非常に充実度の高いアルバムだと思いました。私が最高傑作だと思っている「SOUNDCHASER」(2003年)以降の作品では一番良かったかも。

お気に入りは「True」。トップバッターを務める疾走曲。間奏部分のギターソロがクサくて良いです。

ここ最近のアルバムがちょっと覇気が無かったので、「もうそろそろRAGEも終わりかな」とか勝手に思っていたんですが、嬉しい誤算でした。まだまだイケる! これからも頑張ってもらいたいです。