CLEAR COLD BEYOND

SONATA ARCTICA(ソナタ アークティカ)
CLEAR COLD BEYOND / 2024年 / 84点

フィンランド出身のパワーメタルバンド、11枚目のアルバムです。

日本ではHELLOWEENやSTRATOVARIUSと並ぶ知名度を誇るパワーメタルを代表するバンドです。ただ、5枚目のアルバム「UNIA」以降、疾走感とキャッチーなメロディが激減し、日本での人気は地に落ちてしまいました。
それ以降、毎回「原点回帰」やら「疾走感が戻っている」などと言った(メーカー側の)謳い文句に踊らされてはガッカリするを繰り返していますが、果たして本作はどうなんでしょうか? なお、本作もシッカリと「疾走感を取り戻した新作」とありました(汗)。

おっ? おお~! イイですね。今回はその言葉に嘘は無いようです。
1曲目「First In Line」から心地良く疾走、2曲目「California」も疾走曲で、疾走曲が2曲続くなんてここ最近無かったと思います。それ以降も「Cure For Everything」「Angel Defiled」とハイテンポな曲がそこそこ並んでいます。

疾走曲の途中に挟まれるミドルテンポは正直盛り上がりに欠けるし、疾走曲も含めて1~3枚目の頃の透明感・キャッチーさがあるかと言われれば残念ながら「YES」とは言えませんが、耳に馴染むトニー・カッコの美しい歌声、キーボードによる北欧の空を想起させるキラキラとした装飾の巧みさは「さすがのSONATA」だと思います。
もしもこれが新人によるデビュー作だったら「期待の新人だ!」と言っていたでしょうね。

お気に入りは「First In Line」。1発目を飾る爆走ナンバー。往年の勢いを感じるSONATAらしい曲です。

既にSONATAは聴いていないという人もいるかもしれませんが、少なくとも本作はそんな人でも聴いてみる価値はあると思います。