BLACK THERAPY2

BLACK THERAPY(ブラック セラピー)
IN THE EMBRACE OF SORROW, I SMILE / 2016年 / 83点

イタリア出身のメロディックデスメタルバンド、2枚目のアルバムです。

前作は多少粗があるものの、将来に期待が持てそうなプログレッシブメロデスでした。あれから3年、届けられた本作は前作を踏襲しつつ、順当にレベルアップしていると感じました。

シンプルに疾走してキャッチーなメロディを奏でるというタイプではなく、緩急織り交ぜたひねくれたリズムに、心に引っかかるメランコリックなメロディを乗せるタイプ。確かに少々小難しさはありますが、全体の組み立て方が上手な事、メロディの質が高い事により、決して「分かりにくい」で終わらず、最後まで「この曲はどういう展開で行くんだろう?」とワクワク感が保つ事ができました。

メロディはARCH ENEMYやCHILDREN OF BODOMのようなキャッチーさではなく、INSOMNIUMのような不安さの残る哀愁が優先されており、決して晴れやかな気持ちにはなれませんが、「ん~、もう一度聞いてみたい」と何度も思わせるセンスを前作以上に感じました。

総じて、前作が気に入った方、INSOMNIUMなどが好きな方は好きになれると思います。

欠点というか、気になる点としては、やはりプログレッシブな部分でしょうかね。数曲で良いので、ストレートな展開の曲があっても良かったんじゃないかなと思います。

お気に入りは「She, the Weapon」。本作の中でも特にアグレッシブな1曲。ところで「彼女、兵器」ってタイトル、どういう意味なんでしょうかね? 「最終兵器彼女」的な感じ?

聴けば聴くほど味が出てくるアルバムだと思います。メロデス好きはぜひ。