ELUVEITIE9

ELUVEITIE(エルヴェイティ)
ANV / 2025年 / 84点

スイス出身のメロディックデス/フォークメタルバンド、9枚目のアルバムです。

全員で何人いるのかよく分からない大所帯バンドです。最近は「フォークメタル」と言うとパワーメタルベースが多いですが、このバンドはデスメタルベースにした激しめなスタイルです。

前作「ATEGNATOS」はフォーキーでありつつヘヴィでもあるという、このバンドらしさ満点のハイレベルな作品でした。本作も変わらず質は非常に高く、彼らのファンならば間違いなく満足できると思います。
本作ならではのポイントとしては女性ボーカリスト、ファビエンヌ・エルニ嬢が挙げられると思います。以前からそこそこ登場し、華を添えていましたが、本作ではデスボーカル並みに出番が多く、もはや主役と言っても良いほど歌っています。この声が溌剌としていて良いんですよね。表題曲「ANV」はメタル楽器が一切登場せず、彼女の声だけの小曲なんですが、格好良かったです。

楽器陣の活躍としては、そこらへんのデスメタルに負けないほどギターやドラムがヘヴィに唸りながらも、民族楽器も「負けるか!」と言わんばかりにシッカリ前に出る場面もあり、この「俺が主役だ!」のバトルがよりサウンドを盛り上げています。

気になる点としては小曲が多い事。全12曲の内、イントロが1曲、小曲が3曲という構成になっており、実質8曲しかありません。これはちょっと少ない。前作にも小曲はありましたが、あっちは全部で16曲でしたからね。純粋に曲が減ってしまったのは残念かな。まあ↑にも挙げた「ANV」や、「Memories of Innocence」なんかは良い曲だとは思いますけど。

お気に入りは「Aeon of the Crescent Moon」。中盤の爆走する部分が大好き。

ヘヴィなフォークメタルを聴きたい人は手に取るべき作品です。