FALCONER FROM A DYING EMBER

FALCONER(ファルコナー)
FROM A DYING EMBER / 2020年 / 80点

スウェーデン出身のパワーメタルバンド、9枚目にして最後のアルバムです。

「ヴァイキングメタル」の始祖の1つとして知られるバンドMITHOTYNのギタリストであったステファン・ヴァイナーホールによって設立されたバンドで、勇壮で哀愁漂うメロディは変わらずも、あくまで「パワーメタル」にこだわり、デス声が苦手な人にも受け入れられました。

さて、そんなバンドの最後の作品ですが、特に大きな変化は無いですね。マティアス・ブラードによるメタル界屈指のダンディボイス、そしてステファンによる男臭く哀愁漂うメロディがたっぷりと盛り込まれたFALCONER以外の何物でもないパワーメタルです。
スピード感こそそこそこバラエティがありますが、全ての曲が秋の木枯らしをイメージさせる哀愁が漂ったパワー/フォークメタルである事は変わりません。

ただ、個人的にはちょっと不満な出来栄えでした。結論から言うと「あまりにも普通」なんです。あまりにもいつものFALCONERであり、「これで最後だから!」みたいな気迫は全然感じませんでした。もっとグワッと盛り上がる曲があっても良かったんじゃないかなと思います。
むしろ最後だからこそいつも通りなのかもしれませんが、有終の美を飾れるほどか? と聞かれると「ちょっと…」と言わざるを得ません。

お気に入りは「Desert Dreams」。本作中最速の曲です。

彼らの中で最高傑作は何か? と聞かれたら私はおそらく1枚目の「FALCONER」と答えると思います。でも、今まで素敵な曲をありがとう! と感謝したい気持ちに変わりはありません! ありがとう!