
INSOMNIUM(インソムニアム)
WINTER'S GATE / 2016年 / 82点
フィンランド出身のメロディックデスメタルバンド、7枚目のアルバムです。
特別変わった事をやっているわけではないのに、「美しいメロディ」という1点のみで人気バンドへとのし上がったメロデスバンドです。日本でもメロディ派のメタラーから熱い支持を受けており、私も大好きです。
さて、そんな彼らの作品ですが、本作は彼らの作品の中でも賛否ある作品として有名です。アルバムトラックでは全7曲40分という構成なんですが、実はこの7曲全てが繋がっており、実質「40分の曲1曲のみ」という形が取られているのです。曲名も全て「WINTER'S GATE」で、「Part1」とか「Part2」とかで分かれています。
こういう事をやったプログレバンドとかはいましたけど、メロデスバンドでこれをやったのは、私が知る限り彼らが初めてです。
音楽性そのものはこれまでと大きくは変わらず、スローで丁寧に描かれていく底が見えない暗澹たるメロデス絵巻です。彼ららしい激しくも美しいメロディに溢れており、間違いなく質は高いと思います。ノーマルボイスもほぼ使わず、モダンになる事も一切無い、北欧の意地とも言えるメロデス道には感服するばかりです。
ただ、個人的にはやっぱりこの構成は好きになれなかったです。繋がってると言っても、結構ブツ切りというか、トラックが変わるとガラリと雰囲気が変わったりトーンダウンしたりするので、それなら普通に別々の7つの曲を作れば良かったんじゃないの? と思わずにはいられませんでした。
また、「Only One Who Waits」や「Ephemeral」のような一撃必殺の曲(パート)も見つけられませんでした。やっぱり1曲1曲で作った方が良かったよ。
お気に入りは「Winter's Gate, Pt. 2」。ギターメロディがまさしくINSOMNIUM!って感じで気に入りました。
悪くはないですが、次作は普通のヤツをお願いします。

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