LIV MOON THE END OF THE BEGINNING

LIV MOON(リブ ムーン)
THE END OF THE BEGINNING / 2012年 / 86点

日本出身のシンフォニックメタルユニット、4枚目のアルバムです。

元宝塚歌劇団の男役だったAKANE LIV(岡本茜)がボーカルを務めるシンフォニックメタルユニットです。固定メンバーはAKANE LIV嬢と、プロデューサーの西脇辰弥氏の2人のみ。
岡本嬢がNIGHTWISHを聞いて衝撃を受けたのが結成のきっかけで、音楽性はそんな彼女の美しいソプラノボイスを駆使したシンフォニックメタル。ただ、作曲を務めた西脇氏の音楽性なのか、まんまNIGHTWISHというわけでもなく、ややモダンな要素も入っているのが特徴。が、それが仇となったのか、ヒットに繋がらなかったと言われています……。私も嫌いじゃないけど、そこまで好きでもない、という感じでしたし。
さて、4枚目はどうなっているんでしょうか?

おー。いいですねー。モダンな要素が無くなり、典型的ですが、腰の据わった本格的なシンフォニックメタルになっています。
日本のメタルは女性ボーカルに恵まれていると思いますが(逆に男性ボーカルには恵まれてないと思う)、その中でもAKANE LIV嬢の歌唱は間違いなくトップクラスと言えるレベルで、天を貫くかのようなハイトーンは見事というほかありません。
楽曲も「北欧の神話」をテーマとしているらしく、ドラマチックでありながら歌メロはシッカリとキャッチーで非常に耳馴染みが良い。理想的な女性ボーカルシンフォニックメタルだと思います。

メロディが地味な曲があったり、インストナンバーが4曲もあるのはちょっと多すぎると思ったりと、全曲良い曲とは残念ながら言えませんが、総合的に見れば国産シンフォニックメタルでここまで質の高いアルバムは無いと思います。まあ、そもそもの話、国産の女性ボーカルシンフォニックメタル自体が少ないんですけどね。

お気に入りは「Voyage」。曲名の通り、旅を連想させる壮大なメロディが美しい1曲。ちょっと梶浦由記さんっぽさも感じました。

予想していたよりもうんと良い作品でした。この路線なら今後もずっと追っていきたいですね!