
KORPIKLAANI(コルピクラーニ)
Jylhä / 2021年 / 87点
フィンランド出身のフォークメタルバンド、11枚目のアルバムです。
1枚目のアルバムに収録されている「Wooden Pints」のMVが珍妙でおかしいとネット話題になり、その後の日本に「フォークメタル」という言葉を根付かせたバンドです。今なおネタバンド扱いされていますが、楽曲の質は決して低くない、むしろ高い方だと思います。
しかし、哀愁のメロディを愛する私にとって彼らの曲は「陽気すぎ」で、ここ最近のアルバムはスルーしてたりします。はてさて、久々のコルピはどうだろう?
一聴して感じたのは「シリアスになった」という事。他のフォークメタルバンドに比べればまだまだ陽気ですが、彼らの中ではかなりシリアスな作品だと思います。疾走感も減り、いつもは濁声のヨンネ・ヤルヴェラがシッカリと歌うミドルナンバーも結構あります。「Tuuleton」や「Sanaton maa」なんかはその最たる例だと思います。
コルピにひたすら陽気さを求めていた人からすれば「コレジャナイ」のかもしれませんが、陽気すぎると感じていた私にとっては大歓迎。哀愁漂うアコーディオンとヴァイオリンに胸キュン☆が止まりませんでした。疾走感の減退もマイナスポイントにはなってなく、むしろ哀愁を際立たせるのにはこのくらいのスピード感が一番良いのではと思ったくらいです。
しいて文句というか要望を言わせてもらうなら、ヨンネ・ヤルヴェラはもう濁声で歌わなくていいです。普通にキレイな声で歌ってほしい。今の音楽性にはその方が良いと思います。
お気に入りは「Tuuleton」と「Sanaton maa」の2曲。初めて聞いた時は「これがコルピの曲なのか?」と思ってしまったほどシリアスで、切ないメロディの曲。哀愁メロディが好きな人は絶対聞くべき2曲です。
久々に聞きましたが、素晴らしい作品でした。ドンちゃん騒ぎはもういいので、今後はずっとこの哀感路線で行ってほしいなと思います。

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