SERENITY IN MURDER THE ECLIPSE

SERENITY IN MURDER(セレニティ イン マーダー)
THE ECLIPSE / 2017年 / 80点

日本出身のメロディックデスメタルバンド、3枚目のアルバムです。

THOUSAND EYES、GYZEと共に、新世代国産メロデスバンドとして注目されているバンドです。3バンドの中でも特にキーボードアレンジによる荘厳な世界観を描き出す事に長けているのが特徴と言えます。また、ボーカルが女性なのも他の2バンドと大きく違う点です。

さて、そんな彼らの3枚目ですが、方向性に大きな変化はありません。キーボードアレンジをふんだんに盛り込んだシンフォニックデスメタルです。ドラマチックに疾走しながらも、Emiの強烈なデスボイスなどデスメタルらしい凶悪さも決して失っていないという、メロデスの理想的なスタイルだと思います。

ネットでは「過去最高」などと諸手を挙げた絶賛レビューが飛び交っており、私も決して悪いとは思いませんが、正直そこまでの作品ではないと思いました。そう思う理由は以下の2点。

①盛り上がる場所が分かりにくい
全体的にメロディアスが故にサビがどこなのか分かりにくく、ちょっとまとまりが悪いように思います。特に「A Torch For Avengers」や「The Revelation」「Dancing Flames」などでそう感じました。Aパート、Bパートはもっと地味な展開にして、サビで一気に爆発するような構成の方が私は好きです。

②曲が短い
本作も5分を超える曲が無く、短い曲だと3分もありません。長ければいいってもんじゃないですが、尻切れトンボみたいに終わる事も結構あるので、個人的にはもっと長くしてまとめてほしかった所。

どちらの指摘も1枚目の頃から思っていた事であり、3枚作っても変わらないという事は、これはもう変わらないのかなと思っています……。

お気に入りは「The Sea Is…」。泣きのギターが炸裂するバラードナンバー。これくらいサビメロがハッキリしてると嬉しいんだけどな~。

大好きな路線なのに、大好きになれないというもどかしさを感じます。これが「好みの違い」という事なのかな……。