VICTORIUS SPACE NINJAS FROM HELL

VICTORIUS(ヴィクトリアス)
SPACE NINJAS FROM HELL / 2020年 / 86点

ドイツ出身のパワーメタルバンド、5枚目のアルバムです。

このバンドを聴くのは本作が初めてです。元々はオリジナリティの無いごく普通のパワーメタルをやっていたらしいですが、EP「DINASAUR WARFARE – LEGEND OF THE POWER SAURUS」(2018)からヘンテコな方面に「はっちゃけた」らしく、その流れを受け継いだ本作は、特に日本で大きな話題になりました。その結果、様々なレビューサイトで取り上げられる事になり、私も興味が沸き、こうして聴いてみる事にしました。

「SPACE NINJAS FROM HELL(地獄から来たスペース忍者たち)」という、B級もいいとこなアルバムタイトルを始め、収録されている各曲も「Super Sonic Samurai」や「Nippon Knights」「Shuriken Showdown」「Wasabi Warmachine」など、確信犯なタイトルが並びますが、曲自体は意外なほどシッカリしており、DRAGONFORCEを彷彿とさせるスピード感抜群のパワーメタルが満載です。

音質も良いし、演奏もとても上手です。ボーカルは少々一本調子な部分もありますが、高音もちゃんと歌えています。曲にはフックがあり歌メロもキャッチーで、決して色物で終わっていません。特にキーボードによるアレンジが巧みで、印象的なイントロが多かったのも高ポイント。またDRAGONFORCEと違って3~4分とコンパクトにまとめているのも、私は良いと思いました。

欠点としては速い曲が多すぎて、やや一本調子な所。ミドルナンバーが無いわけではないですが後半に固まっており、もっと全体にバラけさせた方が良かったと思います。中盤にバラードを入れても面白かったかも。どんなバラードになるか想像もできませんが(汗)。
あとはやはりこの「ダサさ」を許容できるかどうかでしょうね(笑)。私は曲自体が良ければあまり気にしないので楽しめましたが、「ヘヴィメタル舐めんじゃねえぞ!」とかって声も聞こえてきそうですからね。

お気に入りは「Wrath of the Dragongod」。残念ながら真っ当なタイトルです(汗)。ミドルナンバーですが、「陽」のメロディが多い本作の中で最も哀愁を感じました。

見た目はダサいですが曲は良いです。来日したらメチャクチャ盛り上がりそうですね。