The Burning Cold

OMNIUM GATHERUM(オムニアム ギャザラム)
THE BURNING COLD / 2018年 / 88点

フィンランド出身のメロディックデスメタルバンド、8枚目のアルバムです。

モダン化する事もメタルコア化する事も無く、北欧の抒情性をたっぷりと湛えた古き良きメロデスをやっているバンドです。他のメタルレビューサイトを見てみると、どのアルバムも軒並み高評価なんですが、私は「悪くはないけど、全体的に地味」として常に80点台前半くらいで評価していました。
なので、正直に言えば本作もあまり変わらないだろうと思っていました。

が、これが良かった!
方向性は一切変わっていないんですが、全体的に耳に残るメロディがググンと増えていて、印象深い作品になっています。特に良かったのはやはりギターです。サビでのキャッチーなギターメロディはクサいと表現しても良いほどに美味。ボーカルがかなり「深め」のデスボイスなので、余計映(は)えていたと思います。

また、本作は全体的にスピーディーな曲が多かったのも好印象です。1曲の中で頻繁にリズムチェンジをしても一定のリズム感が保たれており、最後までテンションが落ちないというのも見事と言う他ありません。
イントロの1曲目に続き、「本作はちょっと違うか?」と期待が膨らむ「Gods Go First」、その期待に見事に応える「Refining Fire」、サビのギターが派手めな「The Fearless Entity」、出だしのブラストが格好良い「Driven by Conflict」、バラード調で壮大なスケールが良い「The Frontline」と良曲が揃っています。

欠点としては抜きん出た1曲が無い事。「オムニアムギャザラムと言えばコレだよね!」的な決め曲があれば文句無かったんですけどね。まあ、贅沢な悩みではありますが。

お気に入りは「Refining Fire」。比較的シンプルな曲ですが、私としてはこれくらいストレートな方が好きです。

8枚目にしてようやく花開いたという感じです。次作にも期待ができそうです。