ORIGIN

OMNIUM GATHERUM(オムニアム ギャザラム)
ORIGIN / 2021年 / 79点

フィンランド出身のメロディックデスメタルバンド、9枚目のアルバムです。

前作「THE BURNING COLD」が過去最高の出来栄えだったので本作にも多大な期待を寄せていたのですが、残念ながらそれに応える事はできませんでした。むしろ、過去最低の出来栄えだったとすら思います。

まず第一にスピード感の減退があります。前作は全体的にスピーディーな曲が多めでしたが、本作は体感的には半分以下。速ければいいってもんじゃないですが、このバンドの場合は速い方が良い曲が多いように思うんですよね。
次にヘヴィ感の減退。元々ガリガリ言うバンドではないですが、本作は輪をかけて大人しく、「Reckoning」などはポップ過ぎる気がしました。ノーマルボイスの頻度がかなり上がっているのもヘヴィ感の減退に繋がっていますが、これも効果的とは言い難いと感じました。

‟雰囲気だけで終わってる”感のある「Fortitude」、急激なリズムチェンジが悪い方向に行ってる「Friction」、8分もある割に全然記憶に残らない「Solemn」など、なんか、あらゆる要素は悪い意味で昔に戻っている気がしてなりません。う~ん、前作で化けたと思ったんだけどな……。

お気に入りは「Tempest」。本作の中では悪くない曲だと思います。

このバンド、間違いなく日本で受けるタイプのメロデスなのにイマイチ受けてない気がするんですが、それも頷けるアルバムでした。次はどうなる事やら……。