IN THE COURT OF THE DRAGON

TRIVIUM(トリヴィアム)
IN THE COURT OF THE DRAGON / 2021年 / 85点

アメリカ出身のメタルコアバンド、10枚目のアルバムです。

ここ最近の彼らはよく言えば安定感のある、悪く言えばチャレンジしない傾向がありますね。本作もここ最近のスタイルと同じ路線で、メタルコアらしい激しさ、パワーメタルらしいキャッチーなメロディが美味い具合に混ざったスタイルです。

本作もそのスタイルなんですが、曲によって濃淡を出しているように感じました。つまり、ヘヴィな曲はよりヘヴィに、メロディアスな曲はよりメロディアスに、という感じです。前半の「In The Court Of The Dragon」や「Like A Sword Over Damocles」なんかはかなりヘヴィな一方、後半の「The Shadow Of The Abattoir」や「No Way Back Just Through」なんかはメロディアスです。
この辺はもう匙加減一つでどうにでもなるんでしょうね。お見事です。

演奏力の高さはもはや解説不要。マシュー・キイチ・ヒーフィーのノーマルボイスとデスボイスの使い方も完璧。これまでの彼らが好きならば間違いなく外す事は無いと思います。
欠点としては一撃必殺の曲が無かった事かな(前作もそうでしたが)。おそらく、今でもライブで盛り上がるのは「THE CRUSADE」や「SHOGUN」の曲なんじゃないかと思います。もうそろそろ過去を塗り替えるような曲が欲しいところです。

お気に入りは「The Shadow Of The Abattoir」。静かな出だしからメロディアスにサビに入る瞬間が好きです。

安定した作品だと思います。ただ、それ故、彼らのアルバムの中では地味かな。