ELVENKING READER OF THE RUNES - RAPTURE

ELVENKING(エルヴェンキング)
READER OF THE RUNES - RAPTURE / 2023年 / 86点

イタリア出身のフォークメタルバンド、11枚目のアルバムです。
前作「READER OF THE RUNES - DIVINATION」と名前が似ているのは、前作がコンセプト作品であり、本作がその続編だからです。

その前作は過去最高にパワーメタルとフォークメタルとのバランスがとれた秀作でしたが、本作はそのバランスを保ったまま、フォーキーなメロディを増強させており、個人的には良い方向に行っていると感じました。
疾走感はやや落ちてしまったものの、それを補って余りある抒情的なメロディが実に心地良いです。

特に前半の出来が非常に良く、「Rapture」「The Hanging Tree」「Herdchant」などは良曲だと思います。がなる事をやめてマイルドな歌唱になったダムナ(Vo)も良い塩梅に収まっているし、無駄に長い曲も無く(最長で6分台が1曲)、結論から言うと、前作に負けず劣らずの充実作だと思います。

欠点は後半は微妙な曲が多い事。抒情性は増すんですが、肝心の歌メロがイマイチなのが多いんですよね……。「Incantations」や「An Autumn Reverie」など、もうちょっと工夫すれば化けそうな気がするだけにもったいないと思いました。

お気に入りは「The Hanging Tree」。ヴァイキングメタル勇壮さも感じるナンバー。こういう曲も作れるのかと感心しました。

どうでも良い話ですが、このバンド、日本公式のⅩ(旧ツイッター)アカウントがあるんですが、前作発売の時点で更新が止まっちゃってます。中の人はどうしちゃったんでしょうかね?