Reader of the Runes - Divination

ELVENKING(エルヴェンキング)
READER OF THE RUNES - DIVINATION / 2019年 / 85点

イタリア出身のフォークメタルバンド、10枚目のアルバムです。

パワーメタルをベースとし、そこにフォーキッシュなメロディを乗せるという「パワーメタルありきのフォークメタル」というスタイルはもちろん不変。
これまでの作品はどっちかの要素が強すぎたりしてバランスが悪いと感じる事もありましたが、本作はそのバランスが過去最高に整っていると感じました。分かりやすいリズムと心地良い疾走感、そしてフォーキーな香り漂うヴァイオリンと歌メロ。全ての要素が喧嘩せずに仲良く並んでおり、とにかく聴きやすいんです。
キンキンとしたボーカルは相変わらずですが、無理にがなる場面も無く、かなりマイルドになっていると思います。

逆を言えば、「パワフルなのが良かった」「人里離れたフォーキーな空気感が良かった」という人には納得いかないかもしれませんが、私個人としてはこの聴きやすさは大いに評価できると思います。演奏も上手だし、ベースやドラムと言ったリズム隊がシッカリしているのも高ポイントです。

欠点は後半の曲がイマイチパッとしなかった事。ラストの10分越えナンバー「Reader of the Runes - Book I」も長いわりにそんなに面白くなかったし。

お気に入りは「Heathen Divine」。イントロに続く2曲目。まさにこのアルバムらしさを体現した1曲だと思います。

10枚目の大台に到達しながらも、進化・変化を重ねているのは素晴らしいと思います。こうなったら、最後までご一緒しましょう。