
KALIDIA(カリディア)
THE FROZEN THRONE / 2018年 / 84点
イタリア出身のパワーメタルバンド、2枚目のアルバムです。
前作は刺激こそ少ないものの透明感のある北欧パワーメタルでしたが、本作はギターやドラムがシッカリと主張するパワフルなサウンドにパワーアップしています。ニコレッタ・ロゼリーニのボーカルも一回り逞しくなっており、張りのある歌唱を聞かせてくれます。
曲の方も一辺倒ではなくなり、ストレートな疾走曲からアラビアンな香り漂うミドルナンバー、フォーキーなナンバー、壮大なバラードなどバラエティに富んだ曲が並んでいます。全11曲で9番目に爆走ナンバーを持ってくるという構成も憎いね(ラストナンバーも疾走曲)。
儚さを感じる透明感こそ無くなってしまいましたが、総合的に見れば間違いなく本作の方が良い出来栄えだと思います。
メタル界全体で見れば時代遅れの古典的なパワーメタルなのかもしれませんが、こういうジャンルからメタル道に入った私からしてみれば、20年経った今もこうした音楽が聴けるのは嬉しい限りです。20代の頃、乾いたスポンジが水を吸収するかのようにパワーメタルを聴き漁っていた頃の情熱は今や私の血肉となっており、それが今もざわつくなんて最高じゃないですか。
欠点らしき欠点は特に無いですが、全部が最高と言えない所かな。「Black Sails」や「Orpheus」「Lotus」などはもうちょっと歌メロを工夫すれば良くなると思えるだけに、もったいないと感じました。
お気に入りは「Circe's Spell」。アラビアンなイントロから始まり、壮大でキャッチーなサビに繋がる構成が気に入りました。
2枚目にして大きくステップアップしたと思います。次はどんな作品が来るのか、今から楽しみです。

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