EPISODE 1 DREAM ON

MELODIUS DEITE(メロディウス ダイテ)
EPISODE I : DREAM ON / 2008年 / 75点

タイ出身のパワーメタルバンド、1枚目のアルバムです。タイ出身のバンドを聴くのは生まれて初めてかもしれません。

その音楽性は2000年代初頭に日本で流行した疾走感抜群のエピカルなパワーメタルです。当時の言い方をすれば「メロスピ」です。
ANGRA、SONATA ARCTIA、DARK MOOR、HEAVENLYと言った当時人気だったバンドと同系列のバンドと言えます。良くも悪くも「タイらしさ」というモノは一切感じられず、ヨーロピアンな香りに溢れています。

特筆すべきはやはりそのクサさでしょう。ボーカルだけでなくギターもキーボードも一緒になって哀愁溢れる旋律を奏でるやりすぎなまでのメロディアスさは、今(2024年)聞いても十分すぎるほどの魅力に満ちており、「ああっ、俺ってこういう音楽からメタルに入ったんだよな~」と感慨深い気持ちになれます。

ただ、手放しで喜べない要素も多かったです。
まずは何と言ってもボーカルの危うさです。歌えてはいるものの、高音を連発する音楽性の為、危うい場面が非常に多い。これはもう少し上手な人にバトンタッチしてもらってほしい。
そしてもう1点はサウンドが芋臭い事。こちらも演奏自体ができていないわけではありません。ただ、ミキシングがシッカリできておらず、「素人以上プロ未満」的なサウンドなのです。これもキチンとしてほしかったです。
また、曲自体も6~8分と長く、冗長だなと思う部分も多かったです。これも次作以降の改善点だと思います。

お気に入りは「Novelist」。イントロに続く爆走曲。出だしから最後までアドレナリンが出っぱなしでした(汗)。

先ほどANGRAと言ったバンド群を挙げましたが、正直に言えば、SKYLARKやDERDIANと言ったバンドに近く、要は「B級」だという事です。でも、素質はあると思います。次作に期待です。