OMNI

ANGRA(アングラ)
OMNI / 2018年 / 77点

ブラジル出身のパワーメタルバンド、9枚目のアルバムです。

パワーメタル好きならまず誰もが知る有名バンドです。私も大好きで「TEMPLE OF SHADOWS」は名盤だと思っています。
ただ、ボーカルがファビオ・リオーネになってからはイマイチ注目を浴びてない気がしており、キコ・ルーレイロが脱退(でMEGADETHに加入)して更に注目を浴びなくなってしまった気がします。実際、作品の方も前作「SECRET GARDEN」は微妙な出来栄えでしたし。
なので、本作も正直あまり期待はせずに聴いてみました。ちなみに「OMNI」はラテン語で英語で書くと「Everything」、つまり「全て」という意味らしいです。

作品の方向性はこれまでと大きくは変わらず、プログレッシブな要素もあるパワーメタルです。全編ではないものの、ブラジル的なメロディもこれまで同様シッカリ取り入れられています。疾走感も十分にあります。
テクニカルな場面も難なくこなすハイスペックな楽器陣、S級のサウンドと、隙らしい隙の無い作品です。演奏やサウンドだけを見れば、これを上回れる作品は早々無いと思います。

ただ、一点。致命的な問題が。それが「歌メロ」です。歌メロがね…微妙なんですよね。1曲目「LIGHT OF TRANSCENDENCE」からして非常に「惜しい」感じで、イキたくてもイケない。それ以降も、楽器陣はメチャクチャ良いんですが、肝心要の歌メロがどうも響いてこないんですよね……。そこでもう半音上げてくれるだけでイケるんだけどな~と思える箇所がいくつもありました。

他のレビューサイトを見ると諸手を挙げてベタ褒めしている所がほとんどで、「俺の感性が間違っているのか?」と思ってしまったんですが、皆さんはどうでしょう?

お気に入りは「WAR HORNS」。間奏部分が格好良いと思います。

世間一般の評価とは違うかもしれませんが、私は決して良い作品だとは思えませんでした。次はもっと分かりやすさのある作品をお願いしたいです。