
AS I LAY DYING(アズ アイ レイ ダイング)
SHAPED BY FIRE / 2019年 / 89点
アメリカ出身のメタルコアバンド、7年ぶり7枚目のアルバムです。
前作発売後の2013年にボーカルのティム・ランベシスが自分の妻の殺害を殺し屋に依頼して逮捕されるという衝撃の事件が発生(ちなみに未遂で、奥さんは無事だったそう)。
これによりティムは6年の実刑判決を受けて刑務所行き。当然バンドは活動停止。他のメンバーは別バンドを結成して活動を始めました。
もうバンドは解散かと思われましたが、ティムは2016年の仮出所後、バンドの継続を発表。メンバーも戻り、そうして発売されたのが本作です。日本なら誰も許さないと思いますが、それが許されるアメリカってやっぱり自由の国なんだなと思いました。まあ、さすがにアメリカでも賛否あったらしいですが。
そんな紆余曲折を経て作られた本作ですが、これがまた素晴らしい出来栄えなんだから凄い。
音楽性はこれまでの延長線上にあり、特に目新しい事はしていませんが、刀のように切れ味鋭いギターに、恐ろしくタイトなベースとドラム、そしてアルバムタイトルのごとく激情を叫び散らすティムのボーカルと、全てが超一級品。メタルコアというジャンルが作り得る最高レベルの作品になっています。
どの曲も良いですが、特に「Blinded」「Shaped by Fire」「My Own Grave」「Redefined」の4曲は超強力で、これを超えるメタルコア曲は早々無いと思います。他にも抒情メロディが良い「The Wreckage」「Take What's Left」も良曲です。
欠点は無し。似た曲が多いという点が気になりましたが、彼ららしい曲が並んでいるとも言えるので、一概に悪いとも言えないと思います。
お気に入りは「Blinded」。イントロに続く2曲目。彼らの全てが詰まった素晴らしい1曲です。
確かにティムのした事は許されない事かもしれませんが、ここまで素晴らしいアルバムを作ってこられたら黙るしかありません。今後も色々と言われるかもしれませんが、私は彼らを追い続けようと思います。

コメント