
MELODIUS DEITE(メロディウス ダイテ)
ELYSIUM / 2020年 / 72点
タイ出身のパワーメタルバンド、4枚目のアルバムです。
前作発売後、リーダーでギターのビギー・ファンラス以外の全メンバーが交代。その中でも目玉と言えるのが、ボーカルに元GALNERYUSのYAMA-B氏が加入した事だと思います。日本人ミュージシャンが海外のバンドに加入って珍しいですよね。
そのYAMA-B氏を始め、新メンバーによる演奏レベルは芋っぽさの残っていた前作に比べて見違えるほどレベルアップしており、テクニカルな場面も難なくこなしています。サウンド自体も一段階パワーアップしています。
ただ、正直に言って褒められるのはそこくらいだと感じました。
まず気になったのが、前作から見え始めていたプログレッシブな面が大幅に増強されてしまっている事です。最初から最後まで疾走する曲は1曲のみ(その1曲も過去曲のリレコーディング)、頻繁に曲調が変化し、曲の全容が非常に掴みにくい。場面場面で良いメロディが飛び出す事はあるものの、それが長続きしないわけです。
そしてそれ以上にもどかしかったのが「微妙過ぎる歌メロ」です。どの曲のサビも盛り上がりそうで盛り上がらないんです。「何故そこでそんなつまらないメロディを持ってくるの!?」と思わず頭を抱えてしまう部分が非常に多かったです(特に後半)。
展開が複雑な上にメロディもイマイチ。正直、最後まで聴いているのが辛かったです……。
結論を言えば、演奏レベル・サウンドはパワーアップしたのに、肝心のメロディが大幅にパワーダウンしており、過去最低の出来栄えだと感じました。せっかくのYAMA-Bがもったいない……。
お気に入りは「Gluttonous Being」。ギターリフが格好良いです。
どうも私の好みとは違う方向に進んで行ってますね……。今後、どこに行くのか、生暖かく見守っていこうと思います。

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