GRAILKNIGHTS5

GRAILKNIGHTS(グレイルナイツ)
KNIGHTFALL / 2018年 / 84点

ドイツ出身のパワーメタルバンド、5枚目のアルバムです。

メンバー全員がアメリカンコミックのヒーローのようなコスプレをしている事で有名なバンドです。ライブでは寸劇もあるんだとか。見てみたい(笑)。ちなみに昔はメロデスをやっていたらしいです。

音楽性としてはこれまでと大きくは変わらず、フォーキーな香りを感じる正統派パワーメタルです。ネットではSABATON、GLORYHAMMERらと同じ系統と言われる事が多く、確かに系統としては似ていますが、彼らほど洗練はされてなく、もっと泥臭いです。また、見た目に反して派手さもあまり無く、泥臭さも相まって一聴するとかなり地味に聞こえます。
ただ、メロディはしっかりツボを抑えており、歌メロも分かりやすく、聴けば聴くほど良さが感じられると思います。

個人的に前作に比べて良かったと思う点が「曲の分かりやすさ」です。
前作は途中でリズムチェンジをしたりと、ストレートな展開の曲が少なかったんですが、本作はどの曲も一本筋が通っており、非常に分かりやすい。また、前作ではちょこちょことデスボイスが出てくるなど、メロデスの名残りが感じられましたが、本作ではそれがほぼ消滅。それがより「分かりやすさ」を助長させていると感じました。

欠点らしき欠点は無いですが、要望としてやはりもっと即効性のある曲を用意してほしかったです。せっかくド派手な見た目なんだから、それに見合うコッテコテの疾走ヒーローメタル曲(何だそりゃ)があっても良かったと思います。そういうキラーチューンがあれば、もっと話題になるんじゃないかと。

お気に入りは「Pumping Iron Power」。イントロに続く2曲目。SABATONのヨアキム・ブローデンも参加している活きの良いナンバー。見た目からは想像できない静かなフォークナンバー「Book of a Hero」も素敵です。

曲そのものは決して悪くないです。ただ、それと見た目がイマイチ嚙み合わず、微妙に勿体ない気がします。もっと派手になってほしいです。