
SAINT DEAMON(セイント ディーモン)
GHOST / 2019年 / 80点
スウェーデン出身のパワーメタルバンド、3枚目のアルバムです。
パワーメタルバンドDIONYSUS(ディオニソス)のドラマーだったロニー・ミリアノヴィックを中心に2006年に結成されたバンドです。決して派手ではないものの、質実剛健なパワーメタルでマニアから高い評価を得ていました。
が、2011年にそのロニーが脱退、以後しばらく音沙汰が無くなってしまい、本作は前作「PANDEAMONIUM」(2009年)から実に10年ぶりの作品になります。
10年ぶりですが音楽的ベースは変わらず、強烈な個性があるわけではないもののツボをキッチリと抑えた欧州産パワーメタルです。ただ、前作と大きく違っている点として「スピード感」が挙げられます。前作は大半の曲がミドルナンバーで疾走曲はありませんでした。が、本作はツーバスで疾走する曲も2~3曲あり、それ以外も比較的アップテンポな曲が多く、ミドル以下の曲は数えるほどしかありません。これにより「派手さが無い」という欠点が見事に解消されています。
ボーカルのヤン・トーレ・グレフスタッドの10年経っても全く衰えていない溌剌としたハイトーンを始めとした各メンバーの演奏レベルの高さも見事で、ここまでハイレベルなパワーメタルバンドは今や貴重だと思います。
欠点としては、歌メロがイマイチな曲が多い事。スピード感が上がった事は喜ばしいんですが、代わりに魅力的な歌メロが減ってしまったと感じました。特に中盤以降に顕著で、もうちょっとキャッチーさが欲しかったです。
お気に入りは「Captain Saint D」。1曲目を飾るナンバー。出だしがGARY MOOREの「Over the Hills and Far Away」みたいで驚きましたが、中身はキッチリパワーメタルでした(笑)。
10年経っても変わらないクオリティで一安心。でも、歌メロはイマイチだったので次こそは完全復活を望みます。

コメント