
MOONLIGHT SORCERY(ムーンライト ソーサリー)
HORNED LORD OF THE THORNED CASTLE / 2023年 / 86点
フィンランド出身のブラックメタルバンド、1枚目のアルバムです。
コープスペイントをバッチリ決めたアーティスト写真、パッと見全然読めないトゲトゲしたバンドロゴと、どう見てもゴリゴリのブラックメタルで、実際喚き散らすようなデスボイスやブラストを使ったイーブルな音楽性は間違いなくブラックメタルなんですが、ディスクユニオンの紹介などで「CHILDREN OF BODOMのようなメロデスが基調になっている」などと書かれており、メロデスのようなメロディアスさがあるのが本作最大の特徴です。
私はメロディが希薄な作品は全然受け付けなく、ガチのデスメタルやブラックメタルはアウトだったりします。ブラックメタルで言えばDISSECTIONやNAGLFARのようなスタイルでないと好きにはなれないんですが、本作はそんな私が一聴しただけで「これは良い!」と思えるほどでした。イーブルさを残しつつも幻想的で、もっと言えば「クサい」旋律に胸キュンが止まりませんでした。
どの曲にも1分以上の長いギターソロがシッカリ入っており、それがインプロビゼーション(手癖によるアドリブ的な演奏の事)ではなく、シッカリと考えられたメロディを奏でているのも素晴らしい。ギターはLOITSUMESTARI TAIKAKALLOという人(読めない…)が弾いてるようですが、この人は要注目だと思います。
音質も良好だし、ボーカルも邪悪ですが聴き易い方に入ると思うし、全体的に隙の無い作品だと思います。
欠点らしき欠点は無いと思いますが、2~3分程度の短い曲が多いのが気になったかな。そういう曲は大抵余韻無くスパッと終わってしまい、ちょっと物足りなかったです。
お気に入りは「To Withhold the Day」。1曲目を飾るナンバー。ブラックメタルの邪悪さ、メロデスの格好良さが融合した名曲です。
メロディアスなブラックメタルを聴きたいならば絶対に手に取るべき1枚だと思います。

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