
HARAKIRI FOR THE SKY(ハラキリ フォー ザ スカイ)
ARSON / 2018年 / 81点
オーストリア出身のポストブラックメタルバンド、4枚目のアルバムです。
「ハラキリ」という日本人にとってはかなりのパワーワードを使っている事で有名(なのか?)バンドです。
音楽性はブラックメタルを基調としつつ、そこにスッキリしない曇り空を想起させる物悲しい抒情メロディと悲痛なデスボイスが乗るというモノ。前作のレビューでも同じ事を書きましたが、「INSOMNIUMが(ポスト)ブラックメタルをやるとこうなる」と言えば伝わりやすいかと思います。
また、曲が非常に長いのも特徴で、本作も8曲しかないのに総時間が1時間11分、10分越えが2曲、9分台が4曲、8分と4分が1曲ずつという大作志向になっています。
前作も独特な世界観が気に入りましたが、本作も良い内容ですね。やはりこのメロディは一度脳裏に焼き付くと離れません。一般的なブラックメタルの持つ「邪悪さ」はないですが、かと言ってメロデスバンドの持つ「キャッチーさ」があるとも言えない、戦争物のドキュメンタリー映画を見るかのような「人を不安にさせる抒情的メロディ」がギュ~ッと胸を締め付けてきます。
ただ、最初から最後までまったく同じテンション、同じスタイルが延々と続くので後半はさすがに飽きが来ます。もうちょっとバラエティを考えても良かったんじゃないかなと思いますね。また、どれも及第点ですが、飛び抜けた曲が無かったのも残念だったかな。
お気に入りは「The Graves We've Dug」。10分を超える大曲。「私たちが掘った墓」ってタイトルがイイね(汗)。
一度ハマれば抜け出せない中毒性を持った作品だと思います。

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