
WOLFHEART(ウルフハート)
TYHJYYS / 2017年 / 84点
フィンランド出身のメロディックデスメタルバンド、3枚目のアルバムです。
BEFORE THE DAWNなどに所属していたツォーマス・サッコネン(Gt)を中心に結成されたバンドです。キツめのデスボーカル、トレモロリフやブラストも用いたブラックメタル寄りなメロデスというスタイルは本作でも不変です。
気持ち良く爆走するでもない、キーボードによるキラキラとした装飾があるわけでもない(多少はありますが)、誰もがすぐに反応できるキャッチーなメロディがあるわけでもない、と決して「分かりやすい作風」ではありません。更に上記の「ブラックメタル風味」もかなり濃いので、ハッキリ言って最近メロデスを聴き始めたような初心者の方にはあまりお勧めはできません(多分、良さが分からない)。
しかし、聴けば聴くほど滲み出てくる「味」は一度知ると病みつきになる中毒性があります。一抹の不安を感じつつ胸の中にジンワリと広がっていく抒情的なメロディは、INSOMNIUMと同様に実に甘美です。人によってはARCH ENEMYのようなメロデスよりもこういう方が好きという人もいるんじゃないかと思います。
欠点らしき欠点は無し。客観的に言うなら、既に書いた通り「即効性が無い事」が挙げられると思いますが、これはもう「こういうスタイル」なので、これを否定するのはナンセンスなんじゃないかと思います。少なくとも私はシッカリと満足感は得られました。強いて言うなら8曲と曲が少ない事くらいです。
お気に入りは「Boneyard」。本作で最も長い(7分半)1曲。ヘヴィな側面、メロウな側面、どちらも楽しめる曲です。
相変わらず「深い」です。深くて底が見えません。でも、これが良いんです。

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