
陰陽座(おんみょうざ)
龍凰童子 / 2023年 / 84点
日本出身のパワーメタルバンド、15枚目のアルバムです。アルバム名は「りゅうおうどうじ」と読みます。
サウンドだけでなくビジュアルや世界観まで徹底的に「和風」に仕上げている事で有名なバンドです。こういった1つのコンセプトにこだわったバンドというのはあまり長続きしない、もしくは途中で大きく方向を変える事が往々にしてありがちですが、このバンドは1999年の結成以来、一切ブレる事なく続いています。本作が15枚目の作品だという事が何よりの証拠でしょう。
音楽性は当然ながら変わる事は無く、JUDAS PRIESTやIRON MAIDENなどの正統派のパワーメタルをベースとしつつも、旋律(メロディ)や黒猫(Vo)の歌い方によって見事な和の世界観を作り上げています。相変わらず実際の和楽器はほとんど使われていないにも関わらず、シッカリと「和」を感じられるメロディセンスはさすがの一言です。
楽曲も「龍葬」「月華忍法帖」「静心なく花の散るらむ」と言った心地良い疾走曲から、パワフルなミドル「大いなる闊歩」「茨木童子」「滑瓢」、メロウな「迦楼羅」、ドゥーミーな「覚悟」、美しいバラード「白峯」、ポップな「心悸」までバラエティに富んでおり、どれを聴いても100%陰陽座と言えるクオリティです。
前作に比べるとややキャッチーさに欠ける感じが(個人的)にはありますが、これまでの彼らの作品が好きなら本作も十分に満足できると思います。
お気に入りは「鳳凰の柩」。出だしがメッチャIRON MAIDENっぽい1曲。サビもキャッチーで良いです。
特別な一作という感じではないですが、実に安定した出来栄えだと思います。

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