ARISE IN STABILITY2

ARISE IN STABILITY(アライズ イン スタビリティ)
DOSE AGAIN / 2020年 / 84点

日本出身のプログレッシブデスメタルバンド、2枚目のアルバムです。

2004年に横浜で結成されたバンドです。聴くのは本作が初めてです。

その音楽性は、複雑かつ急激な転調を繰り返すヘヴィな楽曲に、日本語のデスボイスが乗るプログレッシブデスメタルです。サビは一転してトーンダウンし、ドラマチックなメロディと共にノーマルボイスで歌われます。

本作最大のポイントは何と言っても驚異的なテクニックでしょう。素人でも分かる難易度の高い演奏を完璧にやりきる楽器陣のレベルは相当なモノで、メロディ云々の前にこの演奏を聴くだけでもそれなりの価値があるとすら思います。個人的には屋台骨を支える手数多めのドラムに心惹かれました。デスボイスも様になっており、演奏面においては一切文句はありません。

メロディに関してはさすがに一般的なメロデスのようなキャッチーさ・ノリやすさはありませんが、静かなサビで飛び出すどことなく「和」の雰囲気を感じるドラマチックなメロディは、ABメロの激しさとの対比もあってとても印象的でした。

総じて「複雑&ハイレベルな演奏」と「ドラマチックなメロディ」のどちらも楽しめる、非常に聴き応えのある作品だと思います。

お気に入りは「Magnetclock」。複雑極まる展開と抒情的なメロディ、ボーカルはノーマルデス、ガテラルデス、ノーマル、更にラップという4タイプのボーカルが出てくる、まさに「全部入り」な1曲。

ライブでみんなして大声で歌うみたいなタイプではないですが、シッカリと聴きたくなる作品だと思います。あと、彼らが普通のメロデスをやったらメチャクチャ格好良さそうな曲作れそうだなと思ったので、いつかそんな曲も作ってほしいです。