
FROZEN SHIELD(フローズン シールド)
INIA / 2021年 / 75点
スペイン出身のフォークメタルバンド、1枚目のアルバムです。
2010年に結成された5人組バンドです。11年かけて1stとはなかなかの苦労人ですな(シングルやEPはコツコツ出していたみたいですが)。
音楽性はキーボードをたっぷりと使った疾走感のあるフォークメタルです(ただしメンバーにキーボード担当は無し)。基本はデスボイスですが、ノーマルボイスも大量に使われています。似たスタイルのバンドで言えばENSIFERUMが一番近いと思います。あとはTURISASやELUVEITIEとかかな。
癖の無いボーカル、心地良い疾走感、メロディアスな旋律と、初心者でも比較的聴きやすいタイプで、演奏レベル・音質共に文句無し。ヴァイオリンや女性ボーカルなども所々に出てきて、非常に印象的な旋律を奏でてくれるのが、個人的な高ポイントです。
フォーク要素は想像していた程強くなく、普通に「シンフォニックメロデス」と言っても差し支えないレベルなので、フォークメタルに限らず、メロデス好きなら聞いて損は無いと思います。
欠点としては、展開がかなり複雑な事。「プログレッシブ」一歩手前と言った感じで、予想通りの展開にならない場面がかなりありました。そのせいなのか、一本芯の通った感じがせず、せっかくのメロディアスな部分も際立っていないという印象を受けました。複雑な展開がダメとは言いませんが、軸となるメロディはぼやけさせないでほしかったです。
お気に入りは「Warrior Woman」。本作の中でも最もストレートな1曲。「女戦士」ってタイトルが素敵です(笑)。
メロディセンスなどは光るモノを感じましたが、複雑な展開が個人的には厳しい作品でした。次作以降はどっち方面に行くのか、気になる所です。

コメント