VISION DIVINE9

VISION DIVINE(ヴィジョン ディヴァイン)
BLOOD AND ANGELS TEARS / 2024年 / 80点

イタリア出身のパワーメタルバンド、9枚目のアルバムです。

LABYRINTHのギタリスト、オラフ・トーセンによって1998年に結成されたバンドです。
初期はRHAPSODY OF FIREの元ボーカリスト、ファビオ・リオーネが在籍するなど、パワーメタル好きからは結構注目されていましたが、肝心の楽曲がイマイチで段々と人気は下降していきました。私自身も聴くのは6枚目「9 DEGREES WEST OF THE MOON」以来です。久々に聴いた理由はSNSなどで「良盤」との情報を聞き、本当なのか気になったからです(汗)。

音楽性は従来のスタイルと変わらず、プログレッシブな要素のあるヨーロピアンパワーメタルです。
タイトなリズム隊に激ウマなギター、更にベースのブキブキ感まで感じ取れるサウンドの良さと、音回りに関しては一切文句はありません。最初から下手だとは思っていませんでしたが、まさかここまでハイサウンドだとは予想外でした。
本作のボーカルはDERDIANのボーカル、イヴァン・ジャンニーニ。DERDIANはサウンドがB級だったからかそこまで上手だとは思いませんでしたが(ひどい‥)、本作では抑揚の付け方なども見事で、素直に上手いと感じました。

となると、評価を左右するのは楽曲の良し悪しになるわけですが、結論から言うと「過去作に比べると良いけど、思っていたほどじゃなかった」という感じです。
複雑なドラムなど、プログレッシブな部分は良いでしょう。最初期からその傾向はあったわけですし、今更そこを指摘するのはナンセンスです。でも、サビはシッカリとキャッチーなモノを聴かせてほしかった。残念ながら私個人としては胸躍るほどの曲はほとんどありませんでした。「Drink Our Blood」や「Preys」など、そこそこ惹かれる曲もありましたが、それ以外は「あともうちょっとなのに~!」と苦虫を嚙み潰したような気持ちになりました。

ただ「The Broken Past」だけは別です、プログレッシブ色がほとんど無い上に爆走する曲で、聴いててとても気持ち良かったです。こんなのばっかだと思ってたんだけどな‥‥。

決して悪くはなかったです。が、もっとストレート&キャッチーなのを想像していただけに「久々に聴いたけど、根幹はやっぱり変わってないな」という感じでした。次作はどうしようかな‥‥。