CRYSTAL VIPER6

CRYSTAL VIPER(クリスタル ヴァイパー)
QUEEN OF THE WITCHES / 2017年 / 83点

ポーランド出身のパワーメタルバンド、6枚目のアルバムです。

2003年に女性ボーカリスト、マルタ・ガブリエルによって結成された正統派パワーメタルバンドです。

今やメンバーに女性がいる事は珍しくありませんが、自身が発起人となってバンドを結成した女性となるとかなり少ないと思います。しかも女性オンリーではなく、彼女以外は全員男性です。
そんな珍しさもあってか、初期何枚かは日本盤も出て、私も3rdくらいまでは聴いていたんですが、その後は遠ざかってしまい、今回かなり久々に聴いてみました。

音楽性はキーボード無しの正統派パワーメタル。IRON MAIDENの影響下にあるツインギターによる抒情的なリフを主体に、マルタのパワフルなボーカルが乗る感じです。
サウンドはお世辞にも洗練されているとは言い難く、正直に言えば「2017年のアルバムでこのサウンドなのか…」と言いたくなるレベルです。おそらく確信犯なんだとは思いますが、ここまでIRON MAIDENリスペクトじゃなくてもいいのに……。

最大の特徴はやはりマルタのボーカルでしょう。非常にパワフルで、「可憐」や「上品」と言った言葉からはかけ離れています。しかし荒々しい本作のサウンドとのマッチングは最高で、このバンドの「顔」として堂々たる歌いっぷりを披露しています。
メロディもお手本が良いからか「I Fear No Evil」や「When the Sun Goes Down」「Burn My Fire Burn」などはギターリフも含めてかなりキャッチーで、パワーメタル好きなら楽しめるんじゃないかと思います。

欠点は↑でも散々書いていますが、あまりにもIRON MAIDENすぎる事。パクリと言われても仕方ないレベルなので、もう少しオリジナリティを追及しても良いんじゃないかと思います。
と言うか、初期はこんなにIRON MAIDENっぽくはなかった気がするんですが、私が聴いてなかった間に何があったんだろう?

お気に入りは「I Fear No Evil」。もしもブルース・ディッキンソンが歌ったら、誰もがIRON MAIDENの歌だと思うくらい、それっぽい曲です(笑)。

パワーメタル好き(IRON MAIDEN好き)は聴いてみる価値はあると思います。