
PRIMAL FEAR(プライマル フィア)
CODE RED / 2023年 / 78点
ドイツ出身のパワーメタルバンド、14枚目のアルバムです。
元GAMMA RAYのラルフ・シーパースと、SINNERのマット・シナーを中心に結成されたバンドです。「これぞヘヴィメタル!」と言える正統派ど真ん中のパワーメタルが特徴です。
途中、妙にオーケストラを取り入れ大仰になった時期もありましたが、彼らのスタイルはデビュー時から今に至るまで変わっておらず、つまり既に完成されていると言っても過言ではありません。サウンドについても、60歳近くになっても張りのあるラルフ・シーパーズの声(このアルバムが出た時は58歳)、パワフルかつソリッドな演奏と文句のつけようがありません。
何が言いたいかと言うと、評価はメロディの良し悪しのみで決まるという事です。
その点で言うと、残念ながら本作は「悪し」の方に入るかなと感じました。
まず疾走感はかなり控え目です。爆走曲は1曲のみ。アップテンポと言える曲も2~3曲で、後はミドル(かバラード)です。でもここは正直構いません。疾走感が無くても優れた曲はたくさんありますから。
最大のポイントはやっぱり歌メロです。「そこでそうなっちゃうか……」と、イクにイケない曲が大半が占めており、非常にもどかしい気持ちでした。特に後半は棒にも箸にも引っ掛からないという始末。う~ん、もうちょっとキャッチーなメロディに気を配ってほしかったな……。
お気に入りは「Another Hero」。トップを飾るナンバー。1曲目にコレが来たので「今回は傑作なのでは?」と思ったんですが、まさかこの曲がハイライトだったとは……。
まあ、14枚も作っていればこういう事もあるでしょう。次はきっと満足できると思う事にします。

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