DESTINITY9

DESTINITY(デスティニティー)
IN CONTINUUM / 2021年 / 78点

フランス出身のメロディックデスメタルバンド、9枚目のアルバムです。格好良いバンド名だな~。

96年に結成されたベテランバンドです。2014年に活動を一時停止しており2018年に再開。本作は再開後、初の作品となります。ちなみに私は本作以前の作品は聴いた事が無いのであしからず。

初期はブラックメタルをやっていたらしいんですが、本作はキーボードを使ったシンフォニックなメロデイックデスメタルです。サウンド的にはツインギターによる抒情的なメロディを軸とした極めてオーソドックスなスタイルで、適度な疾走感、きつすぎないデスボーカル、メインを邪魔しないシンフォニックアレンジなど、実に「適度な塩梅」です。

ポイントはやはりツインギターですね。常にメロディアスな旋律を奏でており、これが非常に美味。元がブラックメタルとは思えないほど抒情的で、聴いてて気持ち良くなれます。
モダンなメロディ、ノーマルボイスは一切無く、古き良きメロデスが好きな人なら楽しめると思います。

欠点としては、そのメロディが後一歩という感じが非常に多い事。「今までべた褒めしてたくせに!」と思うかもしれません。言っておきますが、決して悪くは無いんです。が、イケそうでイケないんですよね。例えるならマヨネーズが入ってないハムサンドみたいな感じ。ハムサンドは大好きなんだけど、後一つ足りないみたいな。……逆に分かりにくくなっちゃったかな。
ココさえ改善してくれれば80点台後半も狙えそうな気がするだけに本当もったいないなと感じました。

お気に入りは「Salvation」。ラストを飾る8分の長大ナンバー。最も抒情的だと思います。

本作自体は「惜しい」としか言えませんが、素質はあるんじゃないかと期待が持てます。次作で爆発しそうな予感?