TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA10

TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA(トビアス サメッツ アヴァンタジア)
HERE BE DRAGONS / 2025年 / 87点

ドイツ出身のパワーメタルバンド、10枚目のアルバムです。

もはやEDGUYのボーカルである事が忘れられつつあるトビアス・サメットによるメタルオペラバンドです。明確なメンバーはトビアス(Vo/Ba)のみですが、サシャ・ピート(G)、フェリックス・ボーンケ(Dr)はほぼ固定化されています。
そして、最大のポイントであるボーカルはマイケル・キスク(HELLOWEEN)やボブ・カトレイ(MAGNUM)、ロニー・アトキンス(PRETTY MAIDS)などの常連を揃えつつ、元KAMELOTのロイ・カーン、現KAMELOTのトミー・カレヴィック、H.E.A.Tのケニー・レクレモと言った面々が名を連ねています。

音楽性はこれまでと変わらず、パワーメタルをベースにしつつも、曲によってかなりカラーが異なり、80年代風の「Creepshow」、重厚な長大ミドル「Here Be Dragons」、爆走ナンバー「The Moorland At Twilight」、超前向きになれそうな「Against The Wind」など、バラエティ豊かな曲が揃っています。

さて、正直に言うと、私は(それなりの得点は付けているものの)最近の彼らはあまり好きではなかったりします。一番の理由はトビアスの曲には他のパワーメタルバンドのような抒情性が無いからです。もっとロック的というか、ポップ性が強く、私の好みとは違うんですよね。

が、本作はかなり当たりだと感じました。本作も抒情性よりもポップ性が強い事に変わりは無いんですが、そういう音楽論云々を黙らせるほどキャッチーで聴きやすいんです。
哀愁を感じる「The Witch」、メロハーテイストな「Bring On The Night」、サビの絶唱が格好良い「Unleash The Kraken」などが特に気に入りました。
うん、こりゃEDGUY放置するのも理解できるわ(汗)。

欠点らしき欠点は無いですが、言っている通り、個人的には数曲はRHAPSODY OF FIREのようなコッテコテのシンフォニックメタルがあっても良かったんじゃないかな、と思います。だって「HERE BE DRAGONS」ってタイトルに、あのジャケットだよ? 期待しちゃうじゃん。

お気に入りは「The Witch」。本作の中では地味かもしれませんが、自分はこういうのが好き。

苦言を言いながらも聴いたら聴いたでメッチャ楽しめちゃうんだよね(汗)。