HINAYANA1

HINAYANA(ヒナヤナ)
ORDER DIVINE / 2018年 / 83点

アメリカ出身のメロディックデス/ドゥームメタルバンド、1枚目のアルバムです。

なんか日本語っぽい名前だな~、と気になっていたバンドです。実際は日本語由来ではなく、「小乗」という仏教用語の事なんだとか。

音楽性はスローなテンポで抒情的なメロディを紡ぐメロデスです。ドゥームメタルというジャンルで語られ、確かにその要素もありますが、それほどベットリとはしておらず、INSOMNIUMのようなバンドが楽しめる人なら十分に受けると思います。私としては「テンポが遅くなったHARAKIRI FOR THE SKY」だと思いました。

サウンド自体は激しいのに、何とも言えない孤独感・寂しさを感じるこのメロディセンスは見事で、一度ハマると抜け出せない中毒性があります。こんな奥深いサウンドをアメリカのバンド(しかもテキサス州)が作るなんて、10年前なら想像すらしていなかったでしょう。

重いボーカルを始め、丁寧に世界観を描き出す各楽器陣の演奏レベルは一切文句無し。サウンドも極めてクリアで、1枚目にしてこのクオリティの高さは恐れ入ります。

欠点は「サビが弱い」という事。全体的に抒情的ではあるんですが、サビが弱く、イマイチパンチに欠けると感じました。ココが改善されれば80点台後半、下手したら90点台も狙えると思います。
それともう一つ。それが「曲が少ない」という事。全部で7曲、内1曲はイントロなので実質6曲しかありません。収録時間も33分とかなり短め。アルバムならもう3~4曲ぐらいあっても良かったんじゃない?

お気に入りは「Order Divine」。胸を掻き毟りたくなる切なさが良いです。

奥深いメロデスが好きな人なら気に入ると思います。