FAIRYLAND5

FAIRYLAND(フェアリーランド)
THE STORY REMAINS / 2025年 / 84点

フランス出身のシンフォニックメタルバンド、5枚目のアルバムです。

前作「OSYRHIANTA(2020年)」発売後、バンドリーダーであるフィリップ・ジョルダナ(Key)が病気でこの世を去るという悲劇に見舞われました。彼以外のメンバーは非常に流動的だった事もあり、私はてっきり解散するんだろうと思っていたんですが、オリジナルメンバーのウィルドリック・リーヴァン(Ba)によって継続する事が発表され、こうして5年ぶりに作品が発売されました。

気になるサウンドですが、まったく変わる事無く、ドラマチックなシンフォニックメタルです。フィリップには悪いですが、「リーダーがいなくなっても何も問題無いじゃん」とすら思ってしまうほどで、特にキーボードの使い方なんてそのまんまです。ボーカルはアーチー・ケインという人物なんですが、サウンドにピッタリの良いボーカルだと思います。

全13曲、総時間65分という大ボリュームの中に、見事なシンフォニックワールドが展開されており、私としては哀愁のメロディがたまらない「A New Dawn」や「The Chosen Ones」、過去の曲のメロディを引用した8分にも及ぶインスト曲「Postscript」、1stで歌っていたエリサ・C・マーティンが参加している「Suffering Ages」などが気に入りました。
シンフォニックメタルファンならば間違いなく楽しめると思います。

残念だったのは、勢いのある曲が少ない事。全体的にミドルテンポの曲が多く、個人的にはもうちょっと疾走感のある曲があってほしかったなと思います。

お気に入りは↑にも書いた「A New Dawn」。この胸を締め付ける哀愁、大好きです。

もう二度と新譜を聴く事は無いと思っていただけに、この復活は実に喜ばしい。ぜひこのまま続けて行ってもらいたいです。