WITHIN TEMPTATION8

WITHIN TEMPTATION(ウィズイン テンプテーション)
BLEED OUT / 2023年 / 80点

オランダ出身のシンフォニックメタルバンド、8枚目のアルバムです。

今やメタル界を代表するシンフォニックメタルバンドと言っても過言ではない人気と実力を持つバンドです。初期は典型的なゴシックメタルでしたが、徐々にシンフォニック度を増し、更にキャッチーなメロディを取り入れ、誰もが楽しめるバンドへと成長しました。

サウンドは前作と変わらず、スローテンポでヘヴィなリフを刻みながら、幻想的なメロディが乗るというスタイルです。
文句のつけようの無い楽器陣の演奏、シャロン・デン・アデルの貫禄すら感じる美声、RHAPSODY OF FIREとは異なるアダルトでミステリアスなメロディ、これはもう一つのシンフォニックメタルの到達地点と言っても良いと思います。これ以上の作品を作れるバンドは早々いないでしょう。

ただ、肝心要のメロディはハッキリ言ってかなり地味で耳に残りませんでした。私は彼らの最高傑作は5th「THE UNFORGIVING」であると思っており、あのアルバムにはあった(おそらくかなり意図的に用意された)一緒に歌えるようなキャッチーなメロディが本作にはありません。
インタビューを読む限り、ウクライナ戦争などからインスピレーションを受けたようで、それ故にキャッチー&ポップにはしづらかったのかもしれませんが、それとこれとは話は別。あくまで音楽として聴いてる以上、音楽だけで楽しめなければ意味は無いのです。

↑の点数は客観的に聴いた感じの「完成度の高さ」であり、私の「個人的な満足度」で言えば正直60点くらいです。

お気に入りは「Unbroken」。ハッキリ良いと思ったのはこれくらいかな。

う~ん、「THE UNFORGIVING」以降、イマイチ冴えないな……。次作ではぜひとも徹底的にキャッチー方面で行ってもらいたいです。やろうと思えばできると思うんですよね。