DIMMU BORGIR10

DIMMU BORGIR(ディム ボルギル)
GRAND SERPENT RISING / 2026年 / 86点

ノルウェー出身のブラックメタルバンド、8年ぶり10枚目のアルバムです。

CRADLE OF FILTHと並ぶ、世界的に人気のブラックメタルバンドです。昔は「ディム ボガー」と言われていましたが、より正確な発音は「ディム ボルギル」なんだとか。
初期は冷たい雰囲気のよくあるブラックメタルでしたが、「SPIRITUAL BLACK DIMENSIONS」(99年)辺りからシンフォニック度が増していき、今や本物を使った本格的なシンフォニックブラックを展開。ブラックメタルながら超メジャー級のサウンドと人気を得ています。

本作は「EONIAN」(18年)以来、実に8年ぶりの作品ですが、その期待に応えられる壮大なるシンフォニックブラックメタルアルバムに仕上がっています。全13曲69分という大ボリュームで、怒涛の爆走曲から邪悪なミドルまでどれを取ってもDIMMU BORGIRらしさ満載の曲が揃っています。シャグラットのしゃがれたデスボイスもまったく変わっていません。

私はブラックメタルはどちらかと言うとDISSECTIONから連なる、所謂メロディックブラックメタルが好きで、その系譜にいないバンドは正直それほど聴かないんですが、そんな私でもお腹いっぱいになれる作品でした。
長さは(ブラックメタルにしては)コンパクトな5分台、どの曲にもシッカリと聴き所があるなど、凄く聴きやすいんですよね。シンフォニック度は確かに高いんですが、かと言ってギターやドラムが埋もれているかと言うとそんな事は無く、ソロなどもちゃんとあります。今更言う事ではないですが、確かにワールドワイドな人気を得るのも頷けます。
ヘヴィな「Ascent」「As Seen in the Unseen」「The Exonerated」、初期の雰囲気を感じる「At the Precipice of Convergence」などが気に入りました。

気になる点は特に無し。個人的にはもうちょっとキャッチーなメロディが欲しいですが、ブラックメタルバンドにそれを言うのはラーメン屋でカレーを頼むのと同じですな(汗)。

お気に入りは「As Seen in the Unseen」。本作最長の7分もの曲ですが、一気に聴かせる勢いがあります。

帝王の異名は伊達ではない。改めてそう思いました。いつかライブにも行きたいです。