
Unlucky Morpheus(アンラッキー モルフェウス)
Gate of Hell / 2026年 / 78点
日本出身のパワーメタルバンド、7枚目のアルバムです。
アニソンや東方Projectの二次創作などからスタートし、段々とオリジナル楽曲を作っていったという経緯を持つパワーメタルバンドです。アニソンチックな雰囲気が強いのは、こういう経緯があるからなんでしょう。
本作は前作「Gate of Heaven」からわずか半年余りでの超ハイスピードリリースです。
タイトルからも想像できる通り、本作は前作と「対」になっていて、楽曲の方もバラエティ豊かで明るめの曲が多かった前作とはかなり異なり、ヘヴィでダークな曲が並んでいます。デスボイスもノーマルボイスと同じくらいの頻度で登場し、サイドプロジェクトであるUnholy Orpheusに近い感触です。
どういった方向性であっても演奏技術の高さも相まってクオリティは非常に高いです。アニソンっぽさが薄い分、こういう方が好きという人もいるかもしれません。そんな作風の中でもFuki氏のビブラートのかかった美声やJill氏のヴァイオリンなどは健在で、キチンと「らしさ」が残っているのもさすがです。
が、正直に言わせてもらうと満足度はあまり高くなかったです。理由は簡単で、叙情的でキャッチーなメロディが少なかったから。ダークに寄った作風が仇になってしまったかな……。特に中盤は毒にも薬にもならなそうな曲が並んでおり、正直退屈とすら感じてしまいました。
お気に入りは「The Raven」。イントロに続く2曲目。彼ららしさ溢れる1曲です。
結論、やっぱり彼らにはアニソンっぽいクサくてスピーディな曲こそが真骨頂なのではないかな、と強く思いました。

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