DRAGONY MASTERS OF THE MULTIVERSE

DRAGONY(ドラゴニー)
MASTERS OF THE MULTIVERSE / 2018年 / 78点

音楽の都として有名なオーストリア・ウィーン出身のパワーメタルバンド、3枚目のアルバム。

本作が初聞きなので過去作との比較はできませんが、シンフォニックアレンジをふんだんに取り入れたドラマチックなパワーメタルです。お手本となるのはやはりRHAPSODY OF FIREあたりになるかと思いますが、それほどガチオーケストラではなく、ミドルテンポの曲はSABATON的な雰囲気もあります。

特筆するような強烈な個性があるわけではないですが、適度な疾走感・琴線に触れるドラマチックなメロディ、ボーカルを含め、破綻の無い演奏と、全てがキッチリ堅実に作られており、「大当たり」とは言えなくても、決して「大外れ」とも言えない作品だと思います。

特に前半に良い曲が集まっており、「If It Bleeds We Can Kill It」や「Defender」なんかは一発で気に入ってしまいましたね。
ただ、逆に後半は明るめの曲が多めで、個人的嗜好からはちょっと外れていました。前半が「敵との戦い」なら、後半は「未知なる冒険」と言った感じですかね。個人的にはずっとバトルで良かったのにな。

生涯の傑作ではないですが、良質なパワーメタルアルバムとして末永く楽しめる作品だと思います。抒情的なパワーメタルアルバムを求めている方はぜひともどうぞ。