FAIRYLAND OSYRHIANTA

FAIRYLAND(フェアリーランド)
OSYRHIANTA / 2020年 / 83点

フランス出身のシンフォニックメタルバンド、4枚目のアルバムです。

前作から実に11年ぶりのアルバムです。てっきり自然消滅でもしてしまったのかと思っていたんですが、こうしてアルバムが発表されて良かったと思います。
方向性は嬉しいほど変わっておらず、大仰なオーケストラサウンドを駆使した壮大なシンフォニックメタルです。バンド楽器よりもオーケストラの方が勝ち、歌メロはサビではほぼクワイア一色になるという、「ガチ」なシンフォニックメタルと言えます。
この方向性自体は問題ありません。まあ、前作もそうでしたからね、今更文句を言うのはナンセンスです。むしろ、その完成度の高さは帝王であるRHAPSODY OF FIREに肉薄できるレベルだとすら思います。

となると重要なのはメロディになるわけですが、決して悪くなかったと思います。高揚感を感じるメロディをそこかしこで聴く事ができます。ただ、前作に比べると正直弱いかなと感じました。戦いを想像させる攻撃的な曲が少なく、大空を冒険するかのような明るい感じの曲が多めなので、「壮大だな~」とは思うものの「格好良いな~」とは思えないんですよね。あと、何気に疾走感が控えめなのも、そう感じた原因かもしれません。
出来はメチャクチャ良いだけに、この「好みの違い」によって気持ち良くなれないのはすごく悔しいなって思います……。

お気に入りは「Hubris Et Orbis」。1枚目に収録されていてもおかしくなさそうな、一番「らしさ」が出ている曲です。

ようやく活動再開という事で、次作はもっと早めにお願いします! と言おうと思ったんですが、なんとバンドリーダーであるキーボードのフィリップ・ジョルダナが亡くなったという情報が……。残ったメンバーで活動を続けるのか、終わってしまうのか、気になる所です……(これを書いている時点では不明)。