NIGHTWISH Human II Nature

NIGHTWISH(ナイトウィッシュ)
HUMAN. :II: NATURE. / 2020年 / 83点

フィンランド出身の大物シンフォニックメタルバンド、9枚目のアルバムです。

CDが売れないご時世にも関わらずチャレンジングな2枚組アルバムで、1枚目はこれまで通りのシンフォニックメタル、2枚目は「All the Works of Nature Which Adorn the World」というオーケストラ組曲が1曲のみ(8トラックに分かれている)という感じになっています。

まず、1枚目に関してはなかなかに良かったと思います。
これまでと特に大きな変化は無く、シンフォニックでありながらメタリックで、彼ら流のファンタジックなメロディを楽しむ事ができます。
「Noise」のような典型的ナンバーも好きですが、個人的には「Harvest」のようなトロイ・ドノクリー(イリアン・パイプス/ティン・ホイッスル)を大きくフューチャーしたフォーキッシュなナンバーが気に入りました。歌物とも言える「How's the Heart?」も聴きやすくて好きでしたね。
さすがに過去作ほどの充実さはありませんでしたが、これまでの彼らが好きなら問題無く気に入ると思います。

そして肝心の2枚目ですが、正直コチラはダメでした。
だってメタル楽器はおろかボーカルすら無いんだもの。もう完全にクラシック。それが(8トラックに分かれているとは言え)20分以上続くのは耐えられませんでした。
こういう曲がナイトウィッシュの根幹にあるのは理解できますが、だからと言ってまんまそういうのを作られても困るというか……。あくまで「メタルバンド」としてのアイデンティティを矜持し続けてほしかったな。

結論、1枚目は普通に新譜として聞いてOK。2枚目は聴かなくてもOKです(汗)。

私自身としては何の捻りも要らない、シンフォニックでメタリックでメロディアスな曲が聴きたいだけなのです。次はソッチにシフトしたアルバムを作って欲しいです。