
ARCH ENEMY(アーチ エネミー)
WILL TO POWER / 2017年 / 89点
スウェーデン出身のメロディックデスメタルバンド、10枚目のアルバムです。
アリッサ・ホワイト=グラズが加入して2枚目となる作品です。とは言え、このバンドは既にスタイルが確立されており、一定水準の作品を作ってくれる事は保証済み。後はもう「どこに力を入れるか」の“匙加減”だと個人的には思っています。
で、本作の匙加減ですが、かなり「メロディ」に力が入っていると思いました。さすがに「BURNING BRIDGES」ほどのコッテコテの泣きは感じられませんが、全編に渡って一度聴くだけで覚えられそうなほどキャッチーなメロディ(主にGt)がふんだんに盛り込まれており、ここ最近の作品では一番充実しているなと感じました。
大爆走するスラッシーな「THE RACE」、典型的なアチエネ節が炸裂する「BLOOD IN THE WATER」、「THE WORLD IS YOURS」、「THE EAGLE FLIES ALON」、初期のIN FLAMESっぽさを感じる「MURDER SCENE」、彼らにしては珍しくメロスピ風に疾走する「DREAM OF RETRIBUTION」など、どれも甲乙つけがたい出来栄えの曲が並びます。
更にアリッサのノーマルボイスを取り入れた「REASON TO BELIEVE」なども面白いと感じました。
後半、1分程度のインスト2曲あって余計だなと感じたり、微妙な曲がチラホラとありましたが、全体で見ればここまでハイレベルなメロデスアルバムはなかなか無いと思います。
お気に入りは「DREAM OF RETRIBUTION」。こういう曲も作れるんだ~と素直に感心しました。本当に格好良い曲です。
もはやベテランの域に達しつつあるバンドですが、卓越した演奏技術と枯渇しないメロディは感服するしかありません。これからも末永く愛聴できそうです!

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