ENSIFERUM UNSUNG HEROES

ENSIFERUM(エンシフェルム)
UNSUNG HEROES / 2012年 / 83点

フィンランド出身のヴァイキングメタルバンド、5枚目のアルバムです。

ヴァイキングメタル/フォークメタルと呼ばれるバンドの中でも特に即効性のあるメロディを持ち、更にデス声もきつくないのでとても聞きやすい部類に入ると思われる彼ら。私は彼らでヴァイキングメタル童貞を卒業しました。

さて、前作「FROM AFAR」は、過去最高にオーケストラが目立ったサウンドとなっていましたが、それが不評だったのか、本作は初期の頃のシンプルで分かりやすいサウンドに回帰しています。
ギターや民族楽器で紡がれる哀感を誘うメロディはもちろん不変。サウンドがシンプルになった分、よりダイレクトに胸に突き刺さります。ノーマルボイスの出番も多く(もしかしたらデスボイスよりも多いかも)、静かな曲などは一層切ない雰囲気を盛り上げてくれます。

ただ、大きな問題が。それは疾走曲が極めて少ない事。実質1曲しかなく、他は全てミドルテンポ以下なのはさすがに飽きます。また、後半はちょっとインパクト不足の曲が多かった感じもします。2~3曲に1曲はアップテンポな曲を入れた方がアルバム全体のイメージも良くなるんじゃなかと思いました。

お気に入りは「In My Sword I Trust」。イントロに続く2曲目。普段ならここで疾走曲ですが、この曲はミドルナンバー。でも、このメロディはENSIFERUM以外の何物でもないですね。あと、「Pohjola」も負けないくらい良かったです。

今は様々なヴァイキング/フォークメタルバンドが群雄割拠していますが、やっぱり彼らの作るメロディは好きだな、と改めて思ったアルバムでした。