PRIMAL FEAR APOCALYPSE

PRIMAL FEAR(プライマル フィア)
APOCALYPSE / 2018年 / 85点

ドイツ出身のパワーメタルバンド、12枚目のアルバムです。

ヘヴィメタルを知らない人がイメージするであろう「ヘビーメタル」という音楽を愚直に、しかし極めてハイレベルに体現し続けているバンドです。今日び、彼らほど「正統派」という言葉が似合うメタルバンドはいないと思います。

さて、デビューから今に至るまで変わらず正統派メタルを貫いてきた彼らですが、本作も当然のように大きくは変わらず、誰がどう聴いてもまごう事無き正統派ヘヴィメタルでありながら、爆走曲、ミドルナンバー、ドラマチックなバラードまでバラエティ豊かなナンバーが揃っています。特にイントロに続く2曲目「New Rise」は彼ら史上最速なのではないかと思われるほど大爆走をぶちかます為、インパクトは非常に大きいです。

その後もミドルテンポながらゴリゴリ感がたまらない「The Ritual」、エピカルな「King of Madness」、本作で最もドラマチックと言える「Supernova」など、平均点以上の楽曲が並んでいます。…サラリと書いてはいますが、当たり前のように「平均点以上の曲」があるバンドってなかなか無いですからね。
ラルフ・シーパースも60近いのに金属的なボーカルを維持しており、凄いと思います。タバコなんて絶対吸ってないんだろうな……。

欠点は後半ちょっと失速する事。9~10曲目くらいにバシッと疾走曲を用意してくれると締まりが良くなるんだけどな。また、私は3曲追加されたデラックス版を聞いたんですが、その3曲がどれもイマイチだったのもちょっと残念でした。

お気に入りは↑に書いた通り「New Rise」。ここまで爆走する曲は無かったと思います。それでいながら、シッカリとキャッチーなのが凄い。

彼らを聴いて興奮する度に「俺は根っからのメタラーだな」と実感します。そして、それが誇りに思えます。死ぬまで頑張ってもらいたいです。