
THERION(セリオン)
SITRA AHRA / 2010年 / 78点
スウェーデン出身のシンフォニックメタルバンド、12枚目のアルバムです。
デビュー当時はデスメタルバンドで、その後段々とメロディを取り入れ、5枚目「Theli」(1996年)にてデス要素を完全に排してシンフォニックメタルに方向転換。RHAPSODY OF FIREと共にシンフォニックメタルの普及に貢献したと言われています。
ファンタジー映画やRPGゲームを思わせる好戦的な楽曲が特徴のRHAPSODY OF FIREに対して、ダークで宗教的な雰囲気が強いのがTHERIONの特徴。その為日本では分かりやすいRHAPSODY OF FIREの陰に隠れがちですが、こっちはこっちで独特の魅力があると思います。
さて、そんな彼らの11枚目のアルバムですが、特に大きな変化はありません。メインボーカルは一体誰なんだ? と言わんばかりに大勢の声がごちゃ混ぜのクワイアを多用した厳かな雰囲気のシンフォニックメタルは、ミステリアスでマジカルという言葉がピッタリです。楽器陣も何気に頑張っていて、シッカリと「ヘヴィメタル」だと感じられるのが良いですね。また、疾走感も意外にあり、10分近い曲でも結構一気に聞けてしまうのは構成力が高いからなんだと思います。
欠点としてはやはり即効性に欠ける事だと思います。RHAPSODY OF FIREとは別物だと散々言っていますが、やはりもうちょっと分かりやすい展開・キャッチーなメロディが欲しかった。私が彼らの中で最高傑作だと思っている「LEMURIA/SIRIUS B」には、そういう曲が多かったですからね。
お気に入りは「Hellequin」。女性Voによる伸びのある歌メロが印象的な1曲です。
この路線でキャッチーさがつけば、もっともっと話題になっていると思うんですけどね。

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