
WIND ROSE(ウィンド ローズ)
STONEHYMN / 2017年 / 84点
イタリア出身のフォーク/ヴァイキングメタルバンド、3枚目のアルバムです。
前作・前々作は幻想的な雰囲気漂う線の細いプログレッシブ・パワーメタルでしたが、本作は同じバンドとは思えないほど様変わりしており、雄々しい雰囲気たっぷりのフォーク/ヴァイキングメタルになっています。ノーマルボイスで歌われるENSIFERUMみたいな感じと言えば分かりやすいかと思います。これまでもフォーク要素は見え隠れしていましたが、ここまで方向を変えるとは……。ちなみに本作で日本デビューしています。
大抵、途中で大きく方向を転換したバンドというのは往々にして中途半端になりがちですが、本作はそうはなっておらず、非常にシッカリとした出来栄えになっています。野太く男らしいボーカル、拳を振り上げ戦場に向かいたくなるマイティーなメロディ、むしろこれまでのアルバムが中途半端だったと思えるくらい様になっています。
スピード感もあるし、とにかく最初から最後まで詰まりまくっているヴァイキングなメロディに興奮しっぱなしです。
ただ、1点、物凄く気になる点があります。それは「プログレッシブな部分は変わっていない」という事。音楽性は変わっているものの、曲の構成はこれまでと同じく非常に複雑で、どこがAメロ・Bメロ・サビなのか全然分からないのです。どの部分もサビなんじゃないかと思うくらいにメロディアスなだけに余計に分かりにくく感じます。
ここだけはどうにかしてほしい! 構成がシンプルになったらもっともっと話題になると思います。
お気に入りは「Dance of Fire」。イントロに続く2曲目。新しい幕開けを告げるに相応しい曲です。
方向転換は大英断です。あとはプログレッシブな部分を無くしてくれれば最高なんだけどな……。

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