WALLS OF VANAHEIM

BLACK MESSIAH(ブラック メサイア)
WALLS OF VANAHEIM / 2017年 / 83点

ドイツ出身のフォーク/ヴァイキングメタルバンド、7枚目のアルバムです。

前作から4年という長めのインターバルを置いて発売された本作。ジャケットが前作のようなシンプルスタイルでもなく、かと言って過去のダッサダサのモノとも違う、何か「本格派」的な雰囲気を漂わせており、「もしかしたら…?」という期待が膨らみました。そして、今回はそれが見事に大当たり。これまでチープだった音質が見違えるほどに良くなっているのです。雑さの無い演奏、整合性の取れた楽器全体の音のバランス……。音だけで言えば、見事にA級に格上げされています。

「こうなると大抵はクサさが減るんだよな…」と思ったんですが、その心配も無し。音楽性はこれまでとまったく変わらず、クサクサフォーク/ヴァイキングメタルです。印象的なギターメロ、時折狂ったかのように乱舞するヴァイオリンと、これまでと変わらないスタイルを貫いています。

個人的には音質が良くなっただけでも90点あげたい所ですが(汗)、ここはグッとこらえて冷静に聴いて判断します。
結論から言うと、「あと一歩という曲が多く、非常に惜しい出来栄え」と言った所。方向性自体は変わっていないんですが、微妙にイケない曲が多く、非常に惜しいなと感じました。特に「Mimir's Head」や「Die Bürde Des Njörd」なんかはどう聴いても彼ら印100%なのに、メロディが微妙なんですよね……。こればっかりは音質とか関係ないからな~。

また、本作は全部15曲もあるんですが、半分近くが1~2分程度の語りになっており(おそらくコンセプトアルバムだと思われる)、これが正直ウザい。英語が分からない私としては、んな事はどうでもいいから、聴ける曲を増やしてくれと思いました。

お気に入りは「Mit Blitz und Donner」。本作で最もシンプルに疾走する曲。激クサではないですが、ジンワリと染みるクサさが良い感じです。

音質は文句なし! 後は絶頂出来る劇メロだけです! 次こそ爆発してくれ!