THE GREAT HEATHEN ARMY

AMON AMARTH(アモン アマース)
THE GREAT HEATHEN ARMY / 2022年 / 79点

スウェーデン出身のメロディックデスメタルバンド、12枚目のアルバムです。

疾走感やキーボードによる煌びやかな装飾を最小限に抑えた、メロデスバンドの中でも一際漢臭く、無骨でワイルドなメロデスをやっているバンドです。一時(6~8枚目くらい)、色気を出して派手だった時期もありましたが、ここ最近は原点回帰なのか、渋いメロデス路線に戻っています。

基本的なスタイルはもちろん不変ながら、本作は過去最高に「重い」作風になっています。元々スピード感は無いバンドでしたが、本作は輪をかけて遅く、代わりにブルドーザーが地面を削りながら突き進んでくるかのようなヘヴィさ満点で、ヨハン・ヘッグの低いデスボイスもいつにも増して重くなっています。

こういうスタイルも合うとは思うので、それ自体は別に構わないんですが、問題なのは肝である哀愁漂うメロディが無くなっている事。前作も個人的には哀愁のメロディが足りないと思いましたが、本作は更に減っており、中には「つまらない」と言っても良いような曲もありました。イギリスのベテランバンドSAXONのビフ・バイフォードが参加している曲もあるんですが、彼の高めの声がこのバンドに合ってるとも思えず、蛇足感が拭えません。
全曲ダメという事は無く、数曲は光る曲もありましたが、全体で見ると「良くない曲」の方が多かったかなと思います。

お気に入りは「Skagul Rides with Me」。このアルバムの中では「軽め」な曲。分かりやすいサビメロが気に入りました。

どうもここ最近のアルバムはイマイチな気がします。次作はどうなるのか、気になる所です。