
ARCH ENEMY(アーチ エネミー)
DECEIVERS / 2022年 / 83点
スウェーデン出身のメロディックデスメタルバンド、11枚目のアルバムです。
2000年代初め、「メロデス四天王」と呼ばれる4バンドがおり、その一角を成したバンドです。それ以外の3バンド、CHILDREN OF BODOMはトラブルで解散、IN FRAMESはメロデスとは言えない変な音楽性になり、DARK TRANQUILLITYは一応メロデスですが、初期の分かりやすいメロデスからはかなり距離を置いています。なので、四天王の中で今もメロデスらしいメロデスをやっているのは彼らだけだと私は思っています。
つまり、頑張ってほしいという事です(笑)。
さて、前作「WILL TO POWER」はメロディに力が入れられた非常に聴き応えのある作品でしたが、本作は若干方向性が変わっており、全体的にヘヴィでダークな雰囲気に。なので、キャッチーで分かりやすいメロディはかなり抑え気味になっており、一言で言えば非常に「渋い」作品になっています。
前半は威勢の良い曲が並んでいるのでまだ聴き応えはあるんですが、後半になるとスピード感にも緊張感にも欠ける、張りの無い曲が非常に多くなっていきます。
それでもレベルは極めて高く、そこらへんの新人バンドには到達しえないベテランらしい熟練の出来栄えですが、個人的には非常に物足りなかったというのが正直な意見です。自分の嗜好が子供っぽいだけなのかもしれませんが、前作「WILL TO POWER」がメチャクチャ良いと思っただけに、この落差は大きかったです。
お気に入りは「The Watcher」。本作中、最も最速の曲。メロディは薄めですが、勢いで最後までぶっ飛ばす快感が気持ち良いです。
う~ん、消化不良! 次はメロディいっぱいのアルバムをお願いしたいです。

コメント
コメント一覧 (1)
ATOMAでメロデス由来のアグレッションや叙情リフが戻ってきた感じがします。
ARCH ENEMYはここ近作から感じられていたメロディックデスメタルらしさの希薄化がまた一歩進んだように感じられます。
新譜はHandshake With Hellを筆頭にアリッサのボーカルがないと、もはやメロディック・デス・メタルと呼ぶことはできないかも。
良く言えば楽曲の多様性は広がり、激しく重く美しくピュアなヘヴィ・メタル”の方向へと突き進んでいるように、悪く言えばメロデス的な慟哭リフや泣きのギタや北欧的な寒々しい叙情リフが抑えられてます。
CDの帯に通りアグレッシヴ・ヘヴィ・メタルの方が相応しいです。
北欧メロデス情緒にかけてはDARK TRANQUILLITYやTHE HALO EFFECTが上であります。
笹乃新
が
しました